令和5年度のWAMM助成事業は無事終了。
事業は当協議会が引き続き責任をもって実施します。
令和6年度のWAM助成モデル事業は残念ながら不採択でした。2年間事業にご協力いただいた連携団体の皆様、ご活用いただいた、個人、施設、団体の皆様に心より感謝します。ありがとうございました。
能登半島地震で被災された看護学生・看護職者への支援、COVID-19大規模災害で疲弊した看護職者への総合的支援は、引き続きボランティア活動として当協議会が責任をもって継続します。必要な個人、施設等は是非ええご活用ください。また、これまで連携をしてくださった団体の方々、ご協力いただいた方々、引き続きご支援のほど宜しくお願いします。

私たちは看護職者のQOLと幸福を
第一に考えています。何故なら、「看護職者は人間の安全保障に関わる職種」(南,2012)であり、それが国民の健康と幸福につながると考えているからです。
この度の能登半島地震で亡くなられた方のご冥福を祈ると共に今尚行方が分からない方々の一刻も早い救助がなされますよう、心より祈念します。また震災後長期にわたり避難所等で生活を余儀なくされている被災された全ての皆様に心よりお見舞い申し上げます。 また、被災地に入り救援活動に従事されている方々、後方支援をしてくださっている方々に感謝申し上げると共に、無事に任務を果たされますよう祈念しています。
「看護師は人間の安全保障に関わる職種」(南,2015)といわれています。看護師が幸福でやりがいをもって働けることは、ケアを受ける国民の幸福につながる、と私達は考えています。そのため私たちは、看護職者のQOLと幸福の促進を目指して総合的な支援プログラムを無償で届けます。またこの度の能登半島地震で被災された看護職者や看護学生の方々への支援も引き続き行います。お気軽にご活用ください。
このホームページでは、支援メニューの詳細や予約方法の情報、健康に役立つ情報を提供します。今回の大災害では、患者や家族に支援を提供する看護職者も医療資源が不足する中、様々な困難に直面し、疲弊しています。災害時に、心身に様々な反応が現れるのはある意味健康な反応です。しかし、そのような状態をそのままにして、無理をして働き続けていると、知らず知らずのうちに心身が疲弊し、うつ、不安、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、燃え尽き症候群等の重篤な状態に陥ることが知られています。特に今回のように災害が長期化すると、今まで元気に働けていた人も心のエネルギーが消耗し、燃え尽き症候群に陥ることが世界的にも危惧されています。燃え尽き症候群は患者さんにやさしい気持ちになれず機械的な看護に陥るなど、ケアの質の低下にもつながります。ご自身の心身の状態に早めに気づいて早目に対処すると、災害下でも元気に生き生きと働き続けることが可能です。是非、このWAM事業で提供する様々なサポート資源を活用して、ご自身の心身の健康を維持、増進しましょう。そのことが、皆さん方が大切に考えていらっしゃる、患者さんや家族への質の高いケアの提供にもつながっていきます。

能登半島地震で被災された看護職者、看護学生への
相談支援を行っています
個人や施設の情報は厳に守秘しますので、安心してご相談ください。相談内容はどのようなことでも構いません。当協議会の相談員は次のとおりです。相談支援の方法は、Zoom、電話、メールの3種類で、ご希望に合わせて調整します。相談支援員は次のとおりです。
大川嶺子(元沖縄県立看護大学 精神看護学 教授)、近澤範子(元兵庫県立大学 精神看護学 教授)、加藤照雄(市ヶ谷国際心理センター(センター長、臨床心理士、公認心理士)、松枝美智子(星槎大学大学院教育学研究科修士課程 教授 専門は精神看護学、看護教育学)、宮﨑初(第一薬科大学精神看護学 講師、精神看護専門看護師)、髙木美歩(福岡女学院看護大学 精神看護学助教 精神看護専門看護師)
能登半島地震で被災した看護学生・看護職者への支援の広報にご協力いただいた学会、 大学等に感謝致します


相談支援
24時間受付。
お急ぎの方はこのホームページのチャットでお申込みください。
Zoomによるオンラインの支援も可能です。
相談は何度でも無料。
相談内容は、どんなことでもOKです。
個人情報や施設情報は守秘されます。
安心してご相談ください。
相談員は本ホームページの「わたしたちのこと」でご確認ください。
看護職者はとても我慢強い人が多い集団ですが、今回のCOVID-19は大規模災害なので、職場でも、地域でも、自宅でもとても大きな影響を受けています。そのため、仕事のこと、職員のこと、家族のこと、自分自身のことなど、多岐にわたる悩みがあってもおかしくありません。大規模災害では他者から支援を受けることは当たり前のことです。こんなこと相談しても良いのだろうか、と心配せず、何でもご相談ください。先ずはご一報を!

相談窓口
ご自身のことだけでなく職場の同僚や部下、家族のこと、学生のこと、患者のこと等、なんでもご相談ください。メンタルヘルスに限らず、 人間関係のこと、管理に関すること、ケアに関することなど相談内容を限定せず受け付けています。
看護職のためのセルフケアを基盤にした支援
私たちは看護職のための相談支援や各種のセルフケア講座を準備しています。看護職者を個人として、または組織全体に対して総合的に支援します。しかし、このサポートは私達から支援を必要としている個人や組織への一方的な支援ではなく、個人や組織内の支援者とのCo-Production(共同創造)を目指しています。つまり、あくまでも対等なパートナーシップを基本にして提供される支援のことです。そして最終的にはこの支援が患者さんやご家族のケアに反映されることを目指しています。
プログラムは一部のリカバリーカレッジを除いて、全て無料です。
私達の支援は、基本的にリアルタイムオンラインによる支援です。また、各種のセルフケア講座は、基本的に2名で担当します。

各種のセルフケア講座のお申込み窓口
施設の教育研修、職能団体や学会の講演やセミナーなどでご活用ください。研修費の準備がない場合は無償で提供しています。
年間のセルフケア講座が終了しました。2024年度は希望される施設への提供を中心に行います。
上記の窓口よりお申込みください。
支援の種類別のサポートメニュー
私達の支援は、基本的にリアルタイムオンラインによる支援です。
また、各種のセルフケア講座は、基本的に2名で担当します。お申込みは上のフォームからお願いします。
相談支援は専門性の高い担当者が1名で行います。相談内容により、最も専門性の高い担当者を決定します。指名をしたい方はお申込み時にそのように書いてください。
お申込みはいずれも上のフォームからお願いします。
どんな悩みにも対応します。例えば、職場の人間関係、道徳的、倫理的な葛藤、メンタルヘルス不調、看護管理に関すること、キャリアに関することなど、なんでも気軽にご相談ください。ご相談は何度でも無料で す。相談窓口からお申込みください。ご希望に応じて、電話、Zoom、メールのいずれかで相談を受けます。
各種のセルフケア講座の紹介
セルフケア講座は、対象者別のBasic編、看護管理者や高度実践家のためのAdvanced編、セルフケアの具体的な方法を学ぶ実践編があります。施設の年間の研修等にご活用いただくことも可能です。その場合も費用は無料です。上のセルフケア講座申し込み窓口からお申込みください。
様々な方法でセルフケアをしたり、相談支援で悩みを聞いてもらっても、個々人が持っているレジリエンスを超えるストレスがかかった時に、専門機関への受診が必要になる場合があります。しかし、どこに受診したらよいかわからない、偏見や差別に晒されるのではないかなど、色々な心配が頭をよぎることも実際にはあると思います。そんな時に活用していただきたいのが、受診支援です。相談支援の窓口からお申込みください。
リカバリーカレッジはアメリカで発祥し、イギリスで最も発展した教育モデルによるメンタルヘルスプログラムです。イギリスでは医療職者等のためのRecovery College for StaffがCOVID-19大規模災害で疲弊した医療職者のメンタルヘルスの保持増進に寄与しています。
日本ではまだ希少な資源ですが、3 か所のリカバリーカレッジに連携団体になっていただき、看護職者のご要望により紹介をしています。オンラインで参加できるリカバリーカレッジもあるので、全国どこからでもご参加いただけます。各リカバリーカレッジのホームページからお申込みください。
対象者別のサポートメニュー
私達の支援は、基本的にリアルタイムオンラインによる支援です。また、各種のセルフケア講座は、基本的に2名で担当します。
対象者別のサポートメニュー
私達の支援は、基本的にリアルタイムオンラインによる支援です。また、各種のセルフケア講座は、基本的に2名で担当します。お申込みは次お申込み窓口から責任者の松枝美智子にご連絡ください。
看護系の学会の講演やシンポジウムに各種のセルフケア講座をご要望に合わせてカスタマイズして届けることが可能です。基本的にオンラインでの提供となります。
看護系・介護系の職能団体の方へ
看護系や介護系の職能団体に各種のセルフケア講座を団体のご希望に合わせてカスタマイズして届けることが可能です。基本的にオンラインでの提供となります。
医療機関や訪問看護ステーションなどの年間の研修計画の一部としてご活用いただくことも可能です。組織の状況やニーズに合わせてカスタマイズして届けます。基本的にオンラインでの提供となります。
看護系の教育機関の方へ
看護系の大学、看護専門学校等、教育機関の教員や学生に対して、学校ごとにカスタマイズして各種のセルフケア講座を届けることが可能です。基本的にオンラインでの提供です。
医療機関等の施設を
対象にした支援
施設を対象にした支援も行っています。年間の研修計画の一部に組み込んでいただくことが可能です。その場合も基本的に無料です。
私たちは一方的な支援ではなく、内部のキーとなる方(看護管理者やリソースナース)との協働により、組織の状況やニーズに合わせた支援の提供を心掛けています。協働的支援のイメージは次の図のように、発掘、準備、実施、評価、強化、拡散の6段階があり、内部支援者と外部支援者が話し合いながら支援を提供していきます。最終的には支援を受けた方々が支援者になるというのが私たちの理想とするところです。
看護職者をはじめとする医療職者と組織がエンパワメントされれば、自ずと質の高い医療の提供ができ、国民のQOLと幸福の促進に貢献できると私たちは考えています。
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2023年度の個人を対象にしたセルフケア講座は終了しました。
訪問看護ステーション管理者、スタッフ対象
セルフケア講座Basic編
保健師対象
セルフケア講座Basic編
現在個人に対しての講座は開講していません。保健所単位でご要望があれば実施しますので、ご相談ください。ご連絡は、matsueda@seisa.ac.jp(松枝美智子)までお願いします。

保健師を対象にした
セルフケア講座
今回のOVID-19大規模災害下では、保健所の保健師も非常に強いストレスに晒されました。心身ともに疲弊しながらも地域住民の健康を守るべく奮闘した保健師の皆さんに、今後の予防的な支援も含めてセルフケア講座を届けます。
Zoomによる講義(60分)+Zoomによる振り返りミーティング(30分)
オンデマンド配信(60分)+Zoomによる振り返りミーティング(30分)
のいずれかを選択できます。
精神看護専門看護師、又は精神科認定看護師が組織内にいる場合は、その方が教材の一部又は全部を使って心理教育と振り返りのミーティングを行うこともサポートしています。
先ずはご相談ください。どのような形での支援の提供が良いかを一緒に検討しましょう。
訪問看護ステーションとの経験知や人材の共有
COVID-19パンデミック大規模災害が静かに進行する中、医療機関での医療崩壊を避けるために、地域医療に負荷がかかっています。そのような状況でCOVID-19に罹患した患者さんをはじめとする、地域で生活する利用者の生命と生活をサポートしている訪問看護ステーションと連携し、経験知を共有し、人材も派遣していただいています。
受診に関する相談支援、医療機関との連携
様々なセルフケア戦略を用いて、心身の不調を予防することはとても大切なことです。しかし、自分の許容範囲を超えるストレスに圧倒された時、心身に不調が生じることは人間だれしもあることです。今回のような長期に亘る大規模災害では、誰しも心身の不調を抱えるリスクがあります。そのような時に、自分の不調に早めに気づいて専門の医療機関に受診することが早い回復に繋がります。WAM助成事業にご賛同いただいている医療機関をここでは紹介します。現在は、薬物療法もとても発達し、認知行動療法や精神力動的精神療法など、心理社会的な治療も発展しています。必要な時には早めに活用することが肝要です。
医療機関にかかりたいけれど、どこが自分に合う病院かわからない、精神科病院やメンタルヘルスクリニックに受診すると、社会的な偏見を受けそうで不安、など、受診に関する悩みがある方は是非、ご相談ください。
人間は自分の生命、健康、安寧、幸福の追求に責任をもつ存在です。
(ドロセア・オレム,1963)
私たちは看護職者が自身のセルフケアを促進し、レジリエンスの向上をサポートします。

